「結局どれが良い?」「ひとつ選ぶなら…」シマノ新作ベイトリール3台を価格帯ごとにインプレ。
同一メーカー、同一用途のタックルを、「3つの異なる価格帯から選び、その差がどれほどなのかを克明に伝えるのが3G(スリーグレード)インプレッションだ。今回、用途の差は多少あるが、誰もが興味津々となっているシマノの新作ベイトリール3台を、徹底的にインプレする! 【画像】「シマノリール3機種」インプレの様子がよくわかる写真ギャラリー
SHIMANO ベイトリール
今回、ニューSLXがベースグレード、カルカッタコンクエスト・シャローエディションとメタニウムDCがトップグレードという変則の3Gインプレとなる。価格だけではなく、用途にも違いがありそうなので、とことん使ってそれぞれの役目を見極めたいと思う。
インプレ会場
今回、インプレを行った場所は、関東バスフィッシングの総本山・千葉県の亀山湖。数多くのレンタルボート屋さんがあるが、随所で岸釣りも可能。ただしこの日は冷たい雨も降りだして、非常にタフな状況。インプレ中にアタリは1度もなかったらしい。
インプレ用ロッド
●SLX70HGはエクスプライド169H(シマノ)に装着。ラインはフロロ12lb。 ●カルコンシャローエディション30HGはポイズングロリアス1610ML-BFS(シマノ)に装着。ラインはナイロン8lb。 ●メタニウムDC70XGはエクスプライド163MH+(シマノ)に装着。ラインはフロロ12lb。
SLX70HG 軽量級ルアーを更に遠くへ、安全に、静かに飛ばせるようになった!
先代より幅が2mmナロー化されたMGLスプールⅢを搭載。より低慣性化されたことにより、軽~中量級ルアーのキャスタビリティとブレーキレスポンスが向上。加えて「サイレントチューン」を搭載し、わずかな回転ノイズをも軽減。価格帯をキープしたまま、ワンランク上のリールへとステップアップを果たした。
デザイン的には先代とほぼ変わらず。SLXとしての個性を主張!
パッと見は前作のSLX MGLとそれほど変わっていない印象。ガンメタのボディにメタリックブルー。そしてSVSのキャップ部分に大きく印字されたSLXのロゴ。シマノの他のベイトリールとは一線を画するデザインが踏襲されている。個人的に好きなデザイン。
剛性感と握りやすさで、巻き心地をアップ! 頂点との差はゼロではないが、不満はゼロ。
今回の3モデル中、恐らくボディ幅が一番広いと思えるけれど、非常にパーミングしやすい。そして剛性感も強いので、ハンドルを巻くときに左右にロールするようなこともない。もちろんハイエンドと比べれば差があるだろうが、全く不満の無い滑らかな巻き心地だ。 MGLスプールⅢは左右のふちが太い分、内側の幅が狭くなっている。前作の糸巻量をそのままにナロー化されているので、そのぶん深溝となっているわけだ。これが低慣性化につながるのだ。