酒井大成×樋口幸平、『キングオージャーVSドンブラザーズ』台本に「なんだコレ?」まさかのシーンに貴重な経験
■■樋口幸平、酒井大成の口に手を突っ込むシーンで「無茶なことを…」 ――いよいよ『キングオージャーVSドンブラザーズ』が上映となります。何やらとんでもなさそうなストーリーとのことですが、まずは後輩戦隊のキングオージャーと先輩戦隊のドンブラザーズ、お互いの印象から聞かせてください。 樋口:僕のほうが先に「スーパー戦隊」をやっていたのですが、過去の作品に出演された方たちがずっとつむいできた歴史あるシリーズですし、誰が先輩で誰が後輩とか、そんなに意識はしていません。僕は大成が1年間『キングオージャー』をやり通した姿を見て、尊敬していますし、今は「1年間お疲れさま」という気持ちが大きいです。これからも「スーパー戦隊」出身として新しい俳優たちがどんどん出てくると思いますけど、歴代のレッドたちの思いも背負って、頑張ってほしいです。 酒井:僕は以前から『ドンブラザーズ』を観ている中で、いい意味でかなりぶっ飛んでいる作品だと思っていましたし、今回の『VS』の撮影に入る前にも、いろんな人からドンブラザーズという作品の色については色々と聞いていました。『キングオージャー』はファンタジー要素が大きいのに対して『ドンブラザーズ』はどちらかというと現実よりの世界観。この2つがどう融合してひとつの作品になるだろうかと、楽しみながら撮影に臨みました。 ――『映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』に登場した「死の国ハーカバーカ」に、キングオージャー&ドンブラザーズの全員が行くことになる、つまりみんなそろって命を失うという冒頭部分から、たまげますね。お話については、最初どんな風に思われましたか? 樋口:台本を読んだとき、僕は「なるほどね」って思いましたね。実に『ドンブラザーズ』節が出ていて、正直「なんだコレ」っていう感じ(笑)。この「なんだコレ」がドンブラザーズの良さであり、そう思いながら僕たちが全力で演じる。そして、ファンのみなさんが「なんだコレ」という内容の作品を観て、理解をしたり、考察したり、というのがひとつの面白さになるんです。演じてみて、ひさびさに「あ、ドンブラザーズだ。面白い」と感じていました。 酒井:僕も同じく「なんだコレ?」っていう第一印象でした(笑)。これこそがドンブラ節なんですね。ギラはわりと目の前のことに一直線で、脇目もふらずという感じの男ですから、今回もすんなりと「ドンブラ空間」に飛び込むことができたんじゃないかって思います。