大統領就任初日に議会襲撃で恩赦 トランプ氏、政敵への報復示唆
【ワシントン共同】トランプ次期米大統領は8日放送のNBCテレビのインタビューで、2021年1月の議会襲撃事件に関与し訴追された支持者らについて、来年1月の就任初日に恩赦を与える考えを示した。事件を調査した下院特別委員会の議員らに対して「刑務所に行くべきだ」と述べ、政敵への報復も示唆した。 トランプ氏が率いる共和党は大統領選と同時実施された連邦議会選で上下両院も独占。議会のチェック機能が十分働かず、トランプ氏が司法面でも恣意的に影響力を行使する懸念が指摘される。 トランプ氏は、バイデン民主党政権下で議会襲撃事件の刑事責任を追及した司法省が「不公正」だったと批判。有罪となって服役中の支持者らが「人生を破壊されている」と語り、恩赦の正当性を強調した。 下院特別委で事件を調査した民主党のトンプソン下院議員や共和党のチェイニー元下院議員といった名前を挙げ「彼らはうそをついた。大きな罪を犯した」とも主張した。
インタビューは今月6日に実施された。