「パワハラの事例がたくさん出てきた」 兵庫県議が独自アンケートで斎藤知事の疑惑を調査
兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事らの言動を「違法行為」などと指摘する文書を作成し、懲戒処分を受けた問題で、県議の丸尾牧氏(無所属)が15日、斎藤氏らの言動などについて、自身が県職員を対象に行ったアンケートの結果を公表した。斎藤氏のパワハラや企業からの贈答品といった問題を指摘する回答などがあったとしている。丸尾氏はアンケート結果と併せ、文書の内容を調査する第三者機関の設置などを改めて求める申し入れ書を県に提出した。 【時系列でみる】元兵庫県幹部による文書問題の経過 丸尾氏は4月26日午前、神戸市中央区の県庁前で県職員300人に対してアンケート用紙を配布。今月14日までに21人から回答があった。斎藤氏のパワハラに関する指摘が7件あったほか、文書に記載された以外の贈答品やその管理状況に関する回答も寄せられたという。文書内容の調査には「第三者委員会を設置してほしい」との意見もあった。 申し入れ書の提出後、記者会見を開いた丸尾氏はアンケート結果について「パワハラの事例がたくさん出てきた。事実確認はできていないが、かなり信憑性(しんぴょうせい)の高いものだと思う」と説明。第三者機関を設置し、文書の内容だけでなく、アンケートで指摘された内容も調査することなどを県に求めていくとした。