まもなく登場! マツダ「ロードスター35周年記念車」を大予測!! “金色が映える”カラーリングとは? ヒントはフランス仕様か!?
開発責任者が存在を明言した「35周年記念車」とは?
いまや累計120万台以上を生産し、世界中に多くのファンが存在するマツダ「ロードスター」。2024年はその誕生から35周年を迎えた節目の年です。 【画像】「えっ!…」これがフランスで発売された金色が映える「ユーノスエディション」です(50枚) それだけに気になるのは、これまでも節目の際に発売されてきたアニバーサリーモデルの存在。まもなく登場するであろう「ロードスター 35周年記念車」はどんなクルマになるのか予想してみました。
今年2024年、初代「ユーノス・ロードスター」の誕生から35周年を迎えたマツダ「ロードスター」。ギネスに認定されるほど多くの台数が世に送り出されている名車だけに、世界中に多くのファンが存在します。 そのため、「ロードスター」オーナーたちが集う「オーナーズミーティング」も、日本や海外を問わず、世界各地で頻繁に開催されています。 なかでも最大級のミーティングが、毎年5月に長野県の軽井沢で開催される「軽井沢ミーティング」。オーナーズクラブが主催するイベントながらマツダも全面的に協力した同イベントには、広島から「ロードスター」の開発陣らが多数参加。トークショーなどを通じてファンとの交流を深めています。 ちなみに同ミーティングは、開発陣にとっても今後の車両開発におけるヒントを獲得する格好の機会なのだとか。開発陣は参加車両をチェックし、後に登場するモデルの参考にするケースも多いといいます。 そんな「軽井沢ミーティング」は、近い将来発売される新しい「ロードスター」がお披露目される場でもあります。実際、過去の「軽井沢ミーティング」では、「ロードスターRF」や特別仕様車などが初公開されてきました。 2024年は「ロードスター 35周年記念車」の公開が期待されましたが、残念なことに実車の展示はなし。しかしトークショーでは、開発陣から「35周年記念車」に関するヒントがいくつか提示されました。 そこでここからは、「ロードスター 35周年記念車」はどのようなクルマになるのか、予想してみたいと思います。 ●「35周年記念車」は期間限定での販売で決定 「軽井沢ミーティング」では実車の公開こそなかった「ロードスター 35周年記念車」ですが、開発責任者(開発主査)を務める斎藤茂樹氏は、「35周年記念車は必ず出ます!」と明言しました。 しかも、「台数限定ではなく期間限定です」(斎藤主査)と明らかにしています。 2019年に販売された「30周年記念車」は、特別カラーの“レーシングオレンジ”をまとい、世界3000台、国内150台という少数限定車でした。その分、激しい争奪戦が繰り広げられ、今も中古車市場では高騰が続いています。それに対して「35周年記念車」は、欲しい人なら確実に入手できるモデルとなりそうです。 装備などの内容については、「秘密です」とガードが堅かった斎藤主査ですが、「素晴らしいロードスターが出来上がっていて、近々報告できます」とコメントしています。 これまでの記念車と同様、「35周年記念車」はアニバーサリーモデルらしく特別なカラーリングが施される可能性が高そうですが、「軽井沢ミーティング」のトークショーでは、それに対するヒントが提示されました。 マツダのデザイン本部長で、かつては「ロードスター」の主査を努めていた「ロードスター」オーナーでもある中山雅氏は、「クルマにサインを入れるなら、金色のペンがいい」とコメント。金色のアクセントが映えるモデルであることを暗示しました。 さらに、マツダ商品本部の杉本学氏は、「長く『ロードスター』を愛してくれた方が手に取りたくなるような、ちょっと懐かしさも感じるような仕様です」と明かしています。 こうしたトークショーでの関係者の発言を受け、SNSなどでは「35周年記念車」に関して以下のような“推理”が展開されています。 「懐かしさを感じるなら、初代NA型の『Vスペシャル』に設定されていたような、深緑のボディにタンカラーの本革シート、そしてウッドステアリングで決まり!」 「台数限定ではなく期間限定モデルとなるなら、『30周年記念車』に採用された“レーシングオレンジ”のような特別なボディカラーはないだろう」 「金色が映えるというなら、ボディカラーはブラック、ブラウン、ダークブルー、ダークグリーン辺りか」 「北米向けの『CX-90』に設定される“アーティザンレッド”のボディに、ベージュの幌と内装では? でもこれ、まんまNA型の『VRリミテッド』だね」 ●フランス仕様に「35周年記念車」のヒントがあった!? このように、どんな仕様になるのか興味が尽きない「ロードスター 35周年記念車」ですが、マツダのアイルランド法人がSNSにアップした初代「ロードスター」の写真が、ちょっとした話題を集めています。 それは「軽井沢ミーティング」の前日に公開されたもので、写真に写るクルマは、日本では1992年に「ユーノス・ロードスター」の「Sリミテッド」として販売された特別仕様車でした。 初代の「Sリミテッド」といえば、ボディカラーはブリリアントブラック。インテリアはまばゆいくらいの赤い本革シートを採用し、ダッシュボードやドアトリムなども赤でコーディネートされていました。 また足元には、ゴールドに塗装されたBBS製のアルミホイールを組み合わせ、ビルシュタインダンパーやフロントのタワーバーなどにより、ハンドリングもブラッシュアップしていました。 中山氏が示唆した“金色が映えるカラー”とは、この「Sリミテッド」に採用されていた黒×赤のコーディネートなのでしょうか? ちなみに、同様のカラーコーデを採用した現行ND型「ロードスター」が、かつてフランス向けに発売されたことがありました。 それは、2020年にフランス仕様の「MX-5」に設定された「MX-5 ユーノスエディション」で、初代NA型「ユーノス・ロードスター」に敬意を表した特別仕様。モチーフとなったのは、やはり初代の「Sリミテッド」でした。 「MX-5 ユーノスエディション」のボディカラーはジェットブラックで、赤いナッパレザーを採用した鮮やかなシートや、インパネの赤いデコレーションパネルが目を惹きます。 ちなみに、シリアルナンバーが刻まれたプレートや専用のエンブレムには、ゴールドのアクセントがあしらわれています。 * * * いずれにせよ、マツダ「ロードスター」のアニバーサリーを祝う「35周年記念車」は、2024年の年末には姿を現すことでしょう。懐かしさを感じ、金色が映えるカラーコーディネートはどのようなものか、今から興味は尽きません。
VAGUE編集部