【渡邉美穂×木村柾哉(INI)】見た目の役作りでこだわった部分は? 公開中映画『あたしの!』スペシャルインタビュー
ーー演じながら〝今少女まんがのキャラクターになってるんだ!〟と実感したシーンはありますか?
渡邉 これもまた…っ! 木村 いっぱいありすぎますね(笑)。まず学校での最初に直己が出てくるシーン。 渡邉 あぁ~、まさに! 木村 直己が廊下を歩くだけで女子生徒の方が「キャー!」って言ってくれるんですよ。そこを「おはよう~」って余裕の表情で通る直己っていう。内心は〝やばいやばいやばい〟って思ってました(笑)。実際に生徒役の方が「キャー!」って言ってくださってるので、照れくさい気持ちになりました。 渡邉 あの描写はTHE少女まんがですよね。 木村 そう。あんな経験したことないから、〝さすが直己だ~〟って思いながらお芝居してました。 渡邉 その廊下のシーンは私はいなかったんですが、直己くんが教室に入ってきたシーンではいっしょで。そのときも周りが直己くんをみてドキマギしていて〝少女マンガだ~〟って。 木村 そのシーンで直己を悪く言う生徒にあこ子が思いっきり靴を投げるのもまんがっぽい描写だよね。 渡邉 確かに! あれ人の間ちょうどに靴を投げなきゃいけなくて、結構コントロールが必要だったのもいい思い出です(笑)。その靴を直己くんがひろってくれてあこ子に渡すシーンでは、あこ子が思いっきり〝トクン…!〟としていて、これまた〝少女まんがやってる~!〟って思った瞬間です。 木村 前半は特に少女まんがらしい要素がたくさんある気がします。あこ子と充希がチャラい男性に絡まれてるところに、直己が階段を降りながら登場するシーンとかも。 渡邉 あぁ~! ちょっとスローになって登場するんですよね。 木村 そう。「このコたち、うちのコだから」って言いながら助けにいくのとかマジで少女まんがのヒーローでかっこいいなと思ってました。 渡邉 私はキュンとしたのは、あこ子と直己くんのお家でのシーンです。直己くんに英語を教えてもらってるんですけど、その空気感がまた絶妙で! 木村 あの空気はドキドキする。 渡邉 そうなんです。グイグイいくこともできないしっていう甘酸っぱい感じが、大好きでした。演じているのは自分なのに〝グイグイいきなよ~!〟ってヤジを入れたくなりました(笑)。