【渡邉美穂×木村柾哉(INI)】見た目の役作りでこだわった部分は? 公開中映画『あたしの!』スペシャルインタビュー
恋に友情に全てにど直球な“あこ子”と学校の王子ながらも謎多い“直己”を演じたふたり。ハイテンションラブコメな『あたしの!』について、たっぷり話してもらいました♡ 親友の充希と成田を演じたふたりへのメッセージも!
ーーお互いが演じた役について見た目の部分で役とピッタリだなと思うところは?
木村 原作の絵と比べたときに見た目が本当にピッタリで。原作通りの作画だなと思いましたね。 渡邉 え!作画が! うれしいです(笑)。 木村 〝まんがから飛び出してきたみたいだな〟って思うくらいそっくりです。あとは内面の部分にもなりますが、渡邉さんは明るい方なのでそこもあこ子と通ずる部分だなと。 渡邉 原作まんがを読んでいて、木村さんそっくりな直己くんの絵を見つけました! これ(イラスト)です! 木村 似てる? 渡邉 すっごく! 目元が線になるやさしい笑い方ってまんがならではの表現だなと思っていたんですが、木村さんの笑顔はこの絵にそっくり! 木村 セリフはめっちゃ怖いこと言ってるけどね(笑)。 渡邉 確かに(笑)。笑顔以外にもふとした眉毛のたれ具合とか、ほわーっとした雰囲気が木村さんと直己くんの共通点だなと思います。
ーー見た目の役作りでこだわった部分はありますか?
木村 直己は細身のイメージだったので、撮影期間は肉がつきすぎないように気をつけていましたね。筋肉質なので、筋トレもあまりしないようにしたり。 渡邉 私は目元ですね。監督がヘアメイクさんと「目元をぱっちりさせた顔にしてほしい」と話されていたので、何か自分にできることはないかなと思った結果、まつげパーマをかけてみたんです。だからかなりギャンギャンにまつ毛があがってます(笑)。そのおかげであこ子の目力が出たなと思うので、大成功です。
ーー相手のシーンで“ここがよかった!”と思う部分を教えてください。
渡邉 えー! どうしよういっぱいあるな~! 木村 一個にしぼるのむずかしい。 渡邉 さっきも言った直己くんのほわっとした柔らかい笑顔だったり、やさしさが出ているシーンは木村さんだったからこその直己くんになっていてすごくいいなと思うところです。でも特に推したいのはその笑顔とはまた違った、物語終盤のシーンでしょうか。 木村 それぞれの関係がちょっと動き出したあたりの。 渡邉 そうです。険悪なムードが流れるシーンがあって、そのときの直己くんの表情が素晴らしくて。完成した映画を観たとき、その表情にグッときて涙が出ちゃいました。「みんなの王子様だった直己くんが、こんな顔できるの!?」って。直己くんのつらい気持ちだったり切ない感情が木村さんの表情に全て詰まっていて、素敵だなと思いました。 木村 うれしいです! 実際に表情のお芝居はすごく苦戦した部分ではあったんですよね。直己自身、そもそも表情にあまり感情が出ないというか、常にニコニコしているキャラクターで。だからこそ微妙な感情の揺れを表情で出すのは難しかったんです。 渡邉 そうなんですね! 全然そう感じないくらい〝表情のお芝居、上手だな〟と思ってました。 木村 感じとってもらえてすごくうれしいです。渡邊さんのお芝居がすごいなと思ったのは、人ごみをかきわけながら直己への想いを叫ぶシーン。 渡邉 あぁ~! 木村 ド直球に直己への想いが伝わってくるお芝居で、渡邉さんのお芝居の凄さを感じました。あこ子は叫ぶシーンも多くてきっと体力的にも大変でしたよね? 渡邉 はい(笑)。木村さんが今あげてくださったシーンは、クラクラしてましたね。あのシーンのあこ子はとにかく必死だったので、〝もっとかわいく映りたい〟とか〝きれいにお芝居したい〟とかはいっさい気にせずにひたすら人ごみをかき分けながら叫んだ結果、ぐしゃぐしゃでした(笑)。 木村 そんな一生懸命な先で、僕はただ突っ立てただけで申し訳ない(笑)。 渡邉 そのときの直己くんの表情もとっても素敵でしたよ! 木村 あこ子の懸命な叫びがあったからこそ出た表情です!