韓国の新たなトレンド「ハルメニアル」 現代風にアレンジした“伝統菓子”が若者の間で大人気に!
■「ハルメニアル」の背景は?
韓国では「ハルメニアル」に先行して、数年前から「ニュートロ」がトレンドになっていた。「ニュー」と「レトロ」を組みわせた造語だ。 その象徴的なものが、今では日本人観光客にも人気となっている、ソウルの益善洞(イクソンドン)というエリア。細い路地に集まる韓国伝統の家屋「韓屋」を改装した、おしゃれなショップやレストランが集まり、韓国の若者の間でホットスポットとなったのがブームの始まりだった。 今回の「ハルメニアル」も、韓国の若者が自分の国の昔の文化をおしゃれだと感じ、それにアレンジを加えて楽しもうという延長とみられる。韓国メディアは、背景として「韓国の音楽やドラマが世界的に知られるようになって、韓国人自身も伝統文化に対する関心を持つようになった」との分析を紹介している。
■コンビニ、菓子メーカーも続々と参戦
この「ハルメニアル」に、コンビニエンスストアや菓子メーカーはもちろん黙ってはいない。コンビニ業界は薬菓などの韓国伝統菓子をアレンジしたスイーツやスナック菓子を続々と発売。大手コンビニチェーン「CU」が23年4月に発売した「薬菓クッキー」は、5日間で10万個を完売したという。その後も、「薬菓クッキー」は抹茶味やチョコ味などバリエーションを増やして展開し、一部で売り切れが出るほどの人気商品となっている。 レトロな魅力を再発見し、好みにアレンジ――韓国の若者を魅了する「ハルメニアル」で進化した伝統スイーツが、日本でもブームになるかもしれない。