石破内閣は「厳しい船出」──国民の“納得”は? 支持率、2006年以降ワースト2位 衆院選で“裏金議員”公認どうなる
■基本的に「公認」する方向で調整
小栗委員長 「ただ、そうした自民党側の論理と私たちの意識にいまズレが生じているのが、いわゆる“裏金議員”の公認問題です。公認されれば、選挙の資金面でもマンパワー面でも党の全面的な支援を受けられるので、候補者にとっては死活問題です」 「石破首相は当初、総裁選の期間中は“裏金議員”を公認しない可能性もにおわせていましたが、これまでの調整で基本的に公認はする方向で進んでいます。というのも、自民党としては既に4月に処分を決めたので、一定のケジメはつけたという考え方です」
■書面提出や重複立候補NGの案
小栗委員長 「ただ、自民党の党員・党友への調査でも、『“裏金議員”を公認すべきではない』と答えた人が約半数に上ったこともあり、ハンディをつける案が浮上し、調整が進められています」 「それは公認の条件として『裏金問題について説明を尽くす』とする書面の提出を求めること、また公認しても比例代表との重複立候補は認めないといったものです」 「ただ、重複立候補を認めないということは、小選挙区で負けたら即落選。比例代表で復活という、いわば命綱なしで戦わなくてはいけなくなるので、旧安倍派議員からは『とんでもないことだ』『深刻な党内分断を生むだろう』などと反発の声が上がっています」 「ある自民党の閣僚経験者は『公認問題でつまずいたりすると、一気に内閣支持率が下がりかねない怖さがある』と話していました。石破首相がどう決着をつけるのか、党としての姿勢を見極める材料にもなりそうです」 篠原ともえさん(デザイナー・『news zero』水曜パートナー) 「総理大臣には、国民に寄り添う存在であってほしいと考えています。党内にはさまざまな意見があるとは思いますが、石破首相には、国民の疑問や声に応えてほしいです。私も有権者の1人として、27日の選挙に向けてその姿勢をしっかり見ていきたいと思います」 (10月2日『news zero』より)