NBAオールスターの新方式に選手が反応「俺は嫌だね」「イースト対ウェストの方が好き」
■2025年は4チームによるトーナメント方式を採用
2025年2月17日(現地時間16日、日付は以下同)にカリフォルニア州サンフランシスコのベイ・エリアにあるチェイス・センターで開催される「NBAオールスターゲーム2025」は、NBA史上初めて4チームで3試合をこなすミニトーナメント形式が採用されることとなった。 そのうち3チームはイースタン・カンファレンス、ウェスタン・カンファレンスから選ばれた計24選手を、『NBA on TNT』でお馴染みのシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、チャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか)、ケニー・スミス(元ヒューストン・ロケッツほか)がゼネラルマネージャー(GM)となって交互にドラフト指名し、8選手で構成されるチームを形成。 もう1チームは15日のライジングスターズで優勝したチームで、2025年のオールスター本戦は2チームずつが準決勝の第1試合と第2試合で対戦し、それぞれの勝者が決勝戦(第3試合)で対戦。どの試合も40得点を先取したチームが勝利となる。 これは12月18日にNBAとNBA選手会(NBPA)から発表されたものなのだが、現役の中には困惑を隠せない選手もいた。フェニックス・サンズのケビン・デュラントはこの日こうコメントしていた。 「嫌だね。俺は絶対に嫌だ。オールスターゲームのフォーマットを変えるなんて、俺の意見としては酷いものだ。イースト対ウェストに戻すべきだ。とにかくゲームをプレーするだけ」 NBAオールスターゲームは、2024年にイースト対ウェストのフォーマットで開催。ドラフト制のオリジナルチームで対戦する方式から7年ぶりに戻ったのだが、試合は3ポイントシュート乱発となり、スター選手たちの競演ながら競争力に欠ける展開になった。 もっとも、デュラントの同僚デビン・ブッカーも19日の練習後に「僕は過去の懐かしいことの方が好き。だからケブと同じ気持ちだ。自分たちが所属するチームのジャージーを着てイースト対ウェストが対戦するのが好き」と口にし、ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスも19日に「あまり好きじゃない。でも彼ら(リーグ)が変えるかどうか、今後どうなっていくのかを見ていかないとね」と語っていた。 2025年のオールスターゲームは4チームによるミニトーナメント方式ながら、これが翌2026年以降もずっと継続するかは決まっていない。もし成功すれば続くかもしれないが、盛り上がりに欠ければイースト対ウェストへ戻す、あるいはまた新たなフォーマットを模索する可能性もある。 そうした中、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは「最終的に、僕ら選手たちが激しくやり合いたいかどうかだと思う。僕は是非ともそれを見てみたいね。その一員になりたいのは確かだ。実現してくれるといいね」と話していた。 オールスターゲームで、リーグ指折りのスター選手たちが攻防両面で真剣勝負をすれば、例年よりも盛り上がるはず。それぞれのチームで主力を務める選手がケガさえしなければ、おそらくそれが理想の展開と言えるだろう。
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