日本が集めてきた貴重な陶磁器が中国に流出の危機…!「森のたまご」のイセ食品破綻で起こる美術界の大混乱
世界のエッグ・キング
「このままでは日本の現存している陶磁器の名品の数々が中国に流出してしまう。それだけは防がなければならない」 【マンガ】約20年前にマイクロソフト株を「100万円」買ってたら今いくら? 鶏卵最大手の「イセ食品」(現・たまご&カンパニー、高井章光更生管財人)グループの元会長で、世界有数の美術品コレクター、伊勢彦信氏(95)の中国陶磁器コレクションをめぐり、国内の美術関係者がこんな危機感を抱いている。巨額の債権回収に向けて管財人が安易にオークションにかけてしまうと、日本国内で長らく保有されてきた貴重な陶磁器を中国人富裕層に落札される恐れがあるというのだ。一体どういうことなのか。 イセ食品グループは「森のたまご」など自社ブランドの鶏卵などを全国のスーパーマーケットに卸し、イセ食品単体の2021年1月期の売上高は約477億6400万円に上っていた。イセ食品会長(当時)の伊勢氏はアジアや米国でも事業を展開、「世界のエッグ・キング」の異名をとると同時に、印象派をはじめとする西洋美術や中国、韓国の陶磁器、さらには日本の茶道具など、様々な分野の美術品の世界的コレクターとしても名を馳せ、彼が集めた美術品は「イセコレクション」と総称されていた。 だがそのコレクションに危機が訪れる。コロナ禍の影響もあり、イセ食品の業績は低迷。22年3月に一部の債権者と株主の申し立てにより、会社更生法に基づくイセ食品と資産管理会社「イセ」の更生手続きが開始され、伊勢氏は経営から退かざるを得なくなったのだ。負債総額は約453億円とされる。 今年1月には伊勢氏の破産手続き開始も決定され、イセコレクションは「借金のカタ」として管財人の手にわたり、処分に向けた手続きが進められている。 「イセコレクションの西洋絵画の名品は何度か内外のオークションにかけられ、現金化が進められています。そして次にその対象となるのが、伊勢氏が腕によりをかけて集めた中国陶磁器のコレクションなのです」(都内の古美術商)
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