阪神・大竹耕太郎、ポジティブ呪文トレ 睡眠前に新たなルーティン
『ヒット10本』『ホームラン3本』-。阪神・大竹耕太郎投手(28)が10日、甲子園での投手指名練習に参加し、12日のオリックス戦(京セラ)の先発に備えた。今季4勝を挙げる左腕は睡眠前に瞑想で自己暗示をかけていることを明かした。試合に向けてイメージを整え、効果もバツグン。リーグ2連覇へ、もう〝迷走〟しない! 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 ボクには〝講師〟がいる。聴いて、脳内でループさせ、自信を蓄える。甲子園で汗を流した大竹が独自のトレーニングを取り入れていることを明かした。それは瞑想-。 「自分が三振を取れている、抑えてみんなで喜んでいる、そういうものを具体的にイメージする。いい投球をしているときの浜風の感じとか具体的なイメージが大事」 睡眠に入る前に自己暗示の時間がある。リモート形式で講師と向き合い、語りを聴く。その声を録音し、繰り返し、聴く。そうして実際に勝負の舞台に立ってみると、たとえピンチの場面でも、成功した自分の姿を残像として浮かび上がらせさえすれば、堂々と勝負に臨めるのだという。 きっかけは体調不良で一時的に戦線離脱した昨年7月だっという。「状態が悪くなって、風邪をひいたり(登板が)3試合飛んだりしたときに、このままだったら終わっちゃうな、と思って、メンタルもいっぱいいっぱいだったので、トレーニングを変えようかなというので、取り入れた」 本業は投手だが、今年3月からは打撃面でも暗示をかけ『今年はヒットを10本打っています』などの予言があったという。「打席に入ったときに打てそうな気がする」。今季はここまで4安打。5月29日の日本ハム戦(甲子園)で技ありの左前適時を放ったときもフルスイングするか軽打に徹するかを悩んだ末、暗示通り、シングルヒットを狙うことを選択。「狙い通り」と笑った。 「状態が良くないときもポジティブなイメージをできるだけ持ってきて、自分でそっちに寄っていけるように。打たれようが結果が良かろうが、変わらない。去年以上に一喜一憂していないかなと思いますね」 現役ドラフトで加入した昨季は12勝を挙げてリーグ優勝、日本一に貢献。開幕からカードの真ん中を託されるだけに、流れに左右されていては仕事ができない。進むべき道を照らしてくれる瞑想はありがたい存在だ。