【韓国】韓国の温室ガス排出量、2年連続で減少
韓国環境省の温室ガス総合情報センターは10日、2023年の韓国の温室効果ガス排出量は6億2,420万トンと、前年に比べ4.4%減ったと発表した。原子力発電の増加などにより2年連続で減少した。 部門別に見ると、発電などの排出量は2億40万トンで7.6%減少した。原発や再生可能エネルギーによる発電が増加したことが要因。全体の排出量の38%を占める産業部門は3.0%減の2億3,890万トンだった。半導体やディスプレー分野で製造過程において発生する温室効果ガスを低減する施設が拡大したため。石油化学やセメントなどの業種で景気停滞の影響により生産が減少したことも影響したようだ。 相対的に冬季が暖かかったことや、ガス料金が引き上げられて都市ガス使用量が減ったことで、建物部門の排出量は7.0%減少した。そのほか、輸送(1.0%減)や廃棄物(1.3%減)などの部門でも小幅に減少した。 国内総生産(GDP)10億ウォン(約1億600万円)当たりの排出量は312.8トンと、1990年以降での最低値を更新した。