「そのまましまうと傷みます」プロが解説「セーターをダメにしない」正しいしまい方
お気に入りのニットをしまう前に。来年も「おろしたてのような着心地・見た目」で着るために。お手入れするうえで浮かんでくる疑問や不明点を解決するべく、洗濯のプロやニットの専門家の方々にヒアリング。 ≫【写真・実は間違いだらけ? ニットがすぐにダメになる原因▶5つの正解一覧】プロが教えるニットの保管・洗濯「おろしたての新しさを保てる」本当の正解 【お話を伺った方々】 (Rinenna・平島利恵さん)「洗濯の正攻法を伝授する」を使命に、洗濯研究家として多数のメディアで活躍。 (UTO・宇土寿和さん) カシミヤニットに関する数々の著書を出版。 (レジュイール・古田陽祐さん) クリーニング「レジュイール」を率いる衣類ケアのプロ。ファッション関係者からの信頼も厚い。 【大事なのは洗ったあと】 ・脱水後は引っぱって形状回復 脱水後にそのまま干してしまうと形くずれの原因にもなるので、干す前に全方位にやさしく引っぱり、ニットの形を整えてください。乾いた後は形を直すのが難しいので、ぬれている間にやるのを忘れずに。(UTO・宇土さん) ・干すタイミングで一度ブラッシングを 一度乾いてしまうと毛並みを動かせないので、干すときにブラシをかけて、毛並みを整えるのがポイントです。そうすることで買ったばかりのような、ふわふわとした風合いに仕上げることができます。(レジュイール・古田さん) 【おすすめ】MY DRY 80 1,980円/MEDIK 自宅で洗うときのニット専用クリーナー。一般の洗濯用洗剤と比べて、繊維へのダメージを最小限におさえ、汚れもしっかり落とせる画期的なオシャレ着用洗剤。通常、ドライクリーニングが必要なウールニットも、自宅での洗濯が可能に。 【しみついたニオイは陰干しで飛ばすこと!】 においを除去するために使いがちな消臭スプレーも、使い方によってはシミになる恐れが。出先でついてしまった食べ物やタバコのにおいは、2~3時間風通しのよい場所で陰干ししておけばOKです。(Rinenna・平島さん) 【おすすめ】ジャストフィットハンガー 3,300円/清水産業 スタイリスト小山田早織さんとMAWAのコラボハンガー。服をかける部分が従来のものよりスリムなため、一般的なハンガーでは肩の出てしまうニットの形くずれも防止。 【クリーニングに出した後はビニールをはずす】 クリーニングの際に使用する溶剤が付着している場合があるので、クリーニングから戻ったらビニールは直ちにはずすのが大切。つけっぱなしにしておくと、せっかくクリーニングでお手入れが済んだニットが傷んでしまう可能性があります。(レジュイール・古田さん) 【クリーニングに出さない場合は?】 1.汚れや虫食いがないかくまなくチェック シーズン終わりにしっかりとお手入れをしていたとしても、半年以上クローゼットで保管している間に汚れや虫食いが発生する場合も。そでを通す前に、まずは目を皿のようにして汚れや虫食い、ほつれなどがないかチェックするようにしてください。(UTO・宇土さん) 2.最低丸1日広げて平置き クローゼットの外の空気に慣らす目的で、丸1日ベッドの上などの平らな場所で広げて平置きを。ニットの毛が立って本来の風合いを回復できるほか、防虫剤や乾燥剤のにおいも除去することができるます。(UTO・宇土さん) 3.やさしくブラッシングする 丸1日平置きして毛が立ってきたら、毛並みを整えるため、毛が流れる方向に向かって入念にブラッシングを。また来年着るとき、シーズン初めのブラッシングは1シーズン着心地のよさを保つためにも必要。もとの風合いをよみがえらせるためにも重要な工程。(UTO・宇土さん)
Composition&Text_GISELe