マスターズ世代となった湯川浩司が名誉挽回の優勝/ボートレース福岡
ボートレース福岡の「東京・大阪・福岡三都市対抗戦 福岡J・アンクラス杯」は8日に最終日を迎えた。 前検で湯川浩司を見た時は驚いた。今まで見たことがなかった金髪に染めていたからだ。理由を聞くと、「初めて(金髪に)染めてみてん。45歳になったしな、グレてやろうと思って」と冗談交じりに笑っていた。ボートレース界では45歳が一つの節目。湯川も「マスターズ世代」と呼ばれる年齢に突入したことになる。前走地の下関ではバースデーシリーズ初日1走目にプラス07のフライングを切ってしまったが、もしかすると嫌な流れを変えたくて髪を染めたのかもしれない。そうだとすれば、金髪作戦は大成功と言えるだろう。 今回手にした49号機は良機とは言えなかったが、日を追うにつれて直線系を中心にトップ級の仕上がりとなり、優勝戦ではパワー差を活かして差しを決めた。今節では福田宗平や馬野耀から「湯川さんにペラのアドバイスをもらって良くなった」といったコメントも多く聞かれ、SGやGI戦線で培ったトップクラスの調整力を遺憾なく発揮した。 この後は15日にびわこで開幕するGⅡ「秩父宮妃記念杯」からグレードレースが続く。目指すはもちろん年末の大舞台。マスターズ世代に突入しても、湯川の輝きは衰えない。
優勝者コメント・湯川浩司
「渡辺浩司君もいい足をしていたので差し切るのは難しいかなと思っていたけど、今日は自分も仕上がってました。バックで伸びていったし、足は展示タイム通りで抜群でしたね。準優も良かったけど、さらに良くなっていた気がしました。1周2Mを回って先行できたので大丈夫かなと。ウネリがあるので最後まで気は抜けませんでしたけどね。 また博多に呼んでもらった時は、精一杯頑張ります」。
マクール