豊田自動織機、不正反省の株主総会 「参加宣言」トヨタ会長の姿なく
トヨタ自動車グループの源流企業で、1月に大規模な認証制度をめぐる不正を公表した豊田自動織機が11日、愛知県高浜市で株主総会を開いた。主力のフォークリフトからトヨタ車向けまで、エンジンの不正が広範囲に及んだ企業体質に株主から厳しい視線が注がれた。グループの責任者で、グループ17社の総会に参加の意向を示していたトヨタの豊田章男会長は姿を見せなかった。 【写真】豊田自動織機の株主総会の会場に向かう株主ら=2024年6月11日、愛知県高浜市豊田町2丁目、稲垣千駿撮影 豊田自動織機の伊藤浩一社長は冒頭で「多くの関係者に多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない」と謝罪後、「間違いに気付き、声をあげ、やり直すことができなかった」などと述べ、約10分間にわたり不正の内容や再発防止策を説明した。その上で「仕組み、組織・体制、風土を見直し、変えていく」と述べた。 株主からは「(納期へのプレッシャーや現場の人員不足を背景に)十分な人員や時間を確保すること、ときには仕事量を減らすことも必要ではないか。形だけの再発防止策になっていないか」などと不正関連の質問が相次いだ。
朝日新聞社