新卒22歳女性で貯蓄は「ゼロ」です。まだ20代なので貯金せず「経験」にお金を費やしたいと思っていますが、マズいですか?
新卒で働き始めたばかりだと、収入をあまり貯金に回せない方も多くいます。また、経験を得るために、貯蓄よりもほかのことへお金を使う方もいるでしょう。 しかし、貯蓄は早いうちから始めると将来の資産形成もしやすくなります。可能であれば、できる範囲の貯蓄を始めましょう。今回は、20代で貯蓄をしている方の割合や、20代女性の方のお金の使い道、貯蓄するコツなどについてご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
20代で貯蓄をしている人はどれくらい?
金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和5年調査結果」では、20代で金融資産を保有していない方は43.9%と、4割以上の方は貯蓄があまりありません。全体の貯蓄平均額も121万円と、全年代のなかで最も低い数値です。 さらに、同調査では、20代で1500万円以上の貯金をしている方はおらず、貯金をしている方のなかで最も多い割合は100万円未満の23.0%でした。結果から分かるように、20代はあまり貯金をしていない方が多いといえるでしょう。 また、平均貯蓄金額のうち65万円は預貯金が占めています。株式や投資信託にも20万円ほど使用してはいますが、20代の時点で、資金形成のために預貯金以外の手段を使用している方も多くはないと考えられます。
20代女性のお金の使い道
株式会社タンタカが20代の独身女性500人に実施した「金銭感覚についてのアンケート」によると、生活費以外でお小遣いに回せるお金は、1~5万円未満と答えた方は74.4%と最も多い結果でした。新卒で入社した直後は給料も初任給に近く、あまり多くのお金をお小遣いに回せないケースが多いでしょう。 また、同アンケートによるとお小遣いに回したお金は貯蓄ではなく洋服代や携帯代、化粧品代や娯楽などに使う傾向があります。さらに、アンケート内で生活に余裕があるか、という質問に対し、50%の方が「余裕がない」「かなり余裕がない」という回答でした。 生活費や必需品ではないものの、生活を豊かにするために使うお金で収入の多くがなくなるため、貯蓄にまで回らないことが見て取れます。