「無意識の思い込み」夫婦で気づきを てぃるる塾修了生が対話イベント 沖縄
心地よいパートナーシップのあり方を目指し、県女性人材育成事業「てぃるる塾」の第5期修了生の有志ら7人が10月27日、「もっと話して、家庭も仕事も楽しもう! ○○家作戦会議!!」(主催・同実行委員会、後援・那覇市、おきなわ女性財団)と題したイベントを、県男女共同参画センターてぃるるで開いた。子育て中や出産を控えた5組10人の夫婦が参加し、絵画を活用した対話ワークやトークセッションを通し、「無意識の思い込み=アンコンシャス・バイアス」に気づきながら、夫婦間で対話を深めるきっかけづくりを体感した。 実行委員メンバーらは、仕事と子育ての両立に悩んだ経験などを踏まえ、夫婦のコミュニケーションを深めることで産後うつや育児ノイローゼを軽減し、性別に関係なく生きやすく働きやすい環境をつくりたいと、イベントを企画した。 参加者は冒頭、1枚の絵画を通してイメージや感想を語り合う「対話型アート鑑賞」を体験した。それぞれが感じた絵画の世界観やストーリーを語り合いながら、受け止め方の違いや、多様で豊かな語り口に驚きや面白さを感じている様子だった。
トークセッション「夫婦の本音代弁トーク」には、実行委員の女性2人と子育て中の男性1人が登壇し、子育て経験や失敗談を紹介した。ファシリテーターはNPO法人ファザーリング・ジャパン沖縄支部代表の玉那覇敦也さんが務めた。2歳の子育て中の大嶺よしのさんは、仕事と育児に日々追われる中、パートナーに対してネガティブな感情が募った経験を振り返り、「相手の行動に対して減点法になっていたことに気づき反省した。今は『ありがとう』と言うよう努力している」と語った。 2人の乳幼児を育てる宝蔵寺ちひろさんは「子育てに対する細かいこだわりを横に置いたら楽になった。子どもが元気で笑っていればそれがベスト。夫婦であっても『察してよ』では伝わらない。お互い感情的にならず、冷静に伝えられたらいいですね」と語った。 (佐藤ひろこ通信員)
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