Bisトピ アプリの開発から見える岐阜の活性化
ステージイベントやキッチンカーなどが出店して、多くの来場者で賑わうマルシェ。10月に各務原市で開催されました。2回目となる今年のマルシェには、約70ものブースが出店しました。 マルシェの主催者は、廃棄される生地「残反」のリサイクルに取り組む美濃市の企業です。代表の宮島大輔さんは、マルシェを通して、SDGsや岐阜の繊維やものづくりの現状を知ってほしいと考えています。 去年のマルシェは、SDGsをテーマに、残反とハンドメイド作家をつなぐ場として開きました。今年はさらに一工夫。それがアプリ「Macroz」(マクロズ)の導入です。会場内ではスタッフがアプリを使ってライブで配信しながら各ブースをまわっていました。 ※宮島さん 「弊社のアプリに関しては、BtoC、企業から個人に向けてのライブ販売ができるライブコマースと言われる販売手法ができるアプリになっています。このライブコマースの機能を使ったとすると何が起きるかと言いますと、リアルの店舗に訪問して、それで商品を購入する場合と、ECサイトで買う2パターンが多いですが、その間を埋めるためのものだと思っていただければ」 ショップの人の顔も見えて、アプリの中で買い物もできる。こうしたアプリを完成させるため、開発には1年を要しました。 ※宮島さん 「今までになかったものを新たに生み出していかなければならない作業があるので、とても大変ではあるんです。でも自分たちがやろうとしていることが、きっと日本の未来を変えるだろうと思っています。弊社のアプリに関しては、将来的には日本のいいものが買えるショップとして海外に打ち出していきたいと思っています」 このように話した上で、将来への思いを語ってくれました。 ※宮島さん 「僕自身、岐阜県の企業としてというか、岐阜出身の自分の生まれ育った町というのはすごく大事なんです。自分自身がこの地に腰を据えて事業をやっていく上で、他県から、働く人が来たいとか、あとは地場の岐阜の子たちが1回外に出ていっても、あの企業があるから岐阜に帰ってきた、あの企業で働きたいと思ってもらえるような環境をつくりたいと思っています。岐阜の活性化というのは、僕は経済からしか自分自身が力を使うことができないので。経済発展に関しては、会社の大きくしていったりとか、岐阜県の企業をサポートしていくことによって、そこで貢献していきたいと考えております」
アプリで岐阜のものづくりを発展させるきっかけにしたい。開発から見えてきたのは岐阜の活性化です。来年も新たな仕掛けをマルシェに取り入れて、唯一無二のイベントにしたいと意欲を示す宮島さんでした。