【ワイドな4メリ】サーフラインを生かしたブリスターフェンダーで ケンメリ4ドアの迫力&スタイルアップ|ホットプロダクトレポート
リスタードが手がけるボディキットは多岐にわたるが、ケンメリスカイラインも主要車種のひとつ。自然な膨らみを持たせたオリジナルの4ドア用ブリスターフェンダーは、サーフラインを生かしたデザインとしているのが特徴だ。ただ者ならぬ存在感を発揮するこのボディキットをまとった、ワイドボディの4ドアケンメリを紹介しよう。 【画像9枚】存在感抜群のボディキットをまとったワイドボディのケンメリ 【ホットプロダクトレポート vol.2】 旧車ユーザーにとって、外装やフレームのサビや腐食は深刻な問題。いざ板金やレストア作業に踏み切ろうにも、大量のパテで修復していることが発覚という泣けない話もありがちだ。しかも中古の外板部品は流通量が少ないうえに、見つかったとしても非常に高価なのが常。そこで頼もしい存在といえるのが、オリジナルのデザインを再現したリプロパーツの存在である。 写真のケンメリ4ドアをご覧いただきたい。美しいラインを描くボディの大半は、リスタード製のFRPパーツで構成しているというのだから驚きだ。その交換部分はボンネットやトランクはもちろん、カウルトップやリアスカートエプロン、そしてルーフにも及ぶ。 しかも、前後フェンダーはオリジナルの「グラマラスブリスターフェンダードアキット」にてワイド化。フロント30mm、リア35mm(それぞれ片側)と自然なふくらみを持たせることで、存在感のあるフォルムを構築してきている。 注目は、ケンメリの特徴ともいえるサーフィンラインを生かした造形である。GT-R仕様にするために純正フェンダーを切断してオーバーフェンダー化することに抵抗を感じる人は意外に多いはず。しかし、リスタードのブリスターフェンダーならば、ごく自然にワイドボディ化を達成できるのだ。 そこに絶妙なツライチで収められたディープリムのボルクレーシングTE37Vが、ブルーメタリックのボディによく似合う。シンプルでありつつも、圧倒的な存在感。まさにうらやましくなってしまうほどの仕上がりである。 家族が増えたことでヨンメリに乗り変えたオーナー。自分仕様に この1975年式スカイライン2000GTのオーナーは、免許を取得してからケンメリひと筋のオーナー。 「GT-R仕様のケンメリHTに乗っていたのですが、結婚して家族が増えることになり、使い勝手のいい4ドアへの乗り換えを決意しました。ケンメリHTはリスタードさんに下取りしてもらい、自分好みのヨンメリをいちから製作してもらっています」と話す。 ベース車となったのはルーフまで腐食が進み、板金部分からパテ跡が浮いしまっていたヨンメリ。これを1年かけてフルレストアして、ご覧のような美しいフォルムへと復活させた。朽ち果てていたフレームは鋼板を溶接して修復。外装は先述の通り、リスタードのFRPパーツをフル活用している。 「ファミリーカーとして使用するつもりだったので、サビの心配をせずに雨の日でも乗れるFRPの外板パーツは都合が良かったです」とオーナー。大半が鉄板からFRPに置き換わったことで、大幅な軽量化にもつながった。 速さは求めず、ヘッドチューンのみのL20型をOHして搭載するが、似たような仕様のクルマと比べても明らかに加速がいいという。ボディのFRP化は軽快な走りももたらした。ボディワークのみならず足まわりは別タンク式のビルズ車高調、ブレーキはウイルウッドの対向キャリパーでアップデートするなど、細部までキッチリと作り込む。まさに一生ものの仕上がりだ。 経年劣化との戦いともいえる旧車生活。雨の日は乗らない、車庫で保管するといった注意を払っていても、湿度の高い日本ではサビや腐食が忍び寄る。そうした不安から解消されるメリットもあるFRPボディという選択肢。レストアや全塗装を考えている人は、検討材料に入れてみてはいかがだろうか。
Nosweb 編集部
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