中日・加藤捕手が一日警察署長 三重・松阪出身 アピタでトーク
三重県松阪市飯南町下仁柿出身のプロ野球セリーグ・中日ドラゴンズの加藤匠馬捕手(32)が5日、三重県警松阪署の一日警察署長に就任した。同日午前10時20分から市場庄町のアピタ松阪三雲店で、トークショーを行い、100人を超える買い物客らを前に年末の防犯や交通安全などについて話した。
「ヘルメット、当たり前に」野球絡め自転車でも着用勧める
この日は松阪署の新益美生活安全課長と、林勝交通第一課長とともに行った。加藤捕手は「1件でも事件や事故が減ってほしい思いで署長を務めることにしました」とあいさつ。 詐欺を防ぐためとして「電話だけで人を信じないことと、家族とのコミュニケーションが大事。家族間で合言葉を決めておくといいと思う」と伝えた。自転車に乗るときのヘルメット着用に関し「私たちにとってはかぶるのが当たり前です。自転車のヘルメットも当たり前になってほしい」と呼び掛けた。 その他、飲酒運転をしないことや、早めのライトアップなどを話した。 トーク終了後は、店舗内で広報チラシや反射たすきなどの啓発物品を配布。11時20分からは久保町の母校の三重高校で一日署長として防犯と交通安全講話を行った。 市内の60代の夫婦は「知り合いに誘われて来ました。詐欺や車の運転について考える機会になりました」と話した。 加藤捕手は青山学院大学を経て2015(平成27)年にドラゴンズ入り。千葉ロッテマリーンズを経て23年に古巣に復帰。プロ10年目の今季は86試合に出場し、21安打、5打点、5得点、8犠打。打率1割7分1厘。捕殺数はチームトップの39だった。来季は700万円増の2200万円(推定)で契約更改している。