残念なシューズクローク。靴を履かないとアクセスできず、家づくりに後悔
玄関をすっきりさせたいなら、シューズクロークを検討しましょう。ただし、間取りやサイズ、動線には注意を。6年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、カバンを取るにも靴を履かないと行けない位置につくって後悔しています。さらに、通路が狭くて、せっかくつくった奥のハンガーパイプが使いづらいこともストレスに。詳しく語ります。
家づくりでは憧れのシューズクロークを要望
筆者は現在、夫と2歳の娘と暮らしています。6年前に地元の工務店で、延床面積26坪の小さな2階建てを建てました。1階にLDKと水回り、2階に寝室や子ども部屋がある間取りです。 シューズクロークに憧れがあった筆者。家づくりでは、靴をたくさん収納できて、ちょっとしたガーデニング用品も収納できる、シューズクロークを要望しました。 そしてでき上ったのが、上の間取り図にあるシューズクローク(色アミ部分)です。住み始めると、次々に不満が噴出。詳しくレポートします。
収納量は満足。でも奥のものが取り出しにくい!
玄関土間に面した場所につくったシューズクロークは、1畳ほど(幅190×奥行70cm)の広さ。写真のように入った正面の横長の壁を、可動式の棚にしました。この棚のおかげで、収納量に関しては満足しています。 しかし、入り口から横に長い形状で、奥まで行く通路の幅は、40cmほどしかありません。通路が狭すぎて、奥に置いてあるものを取り出すのにひと苦労。 奥には外出するときに着る上着をかけようと、ハンガーパイプを設置しました。しかし、現在は使用頻度の低い、傘のようなものしか収納していません。 住み始めてから知ったのですが、一般的に人がスムーズに通れる通路幅は、60cm以上とのこと。収納量は十分だと、このサイズに。しかし、取り出すための余白スペースのことまでは、考えが及びませんでした。使いづらくて後悔!
シューズクロークへの動線が微妙で掃除も大変!
上はシューズクロークの入り口(左)と玄関ホール(右)を撮った写真です。シューズクロークからは、1、2歩ほど歩かなければ、玄関ホールに上がれません。 スペース上、シューズクロークをウォークスルーにしたり、玄関ホールと直結させたりはできませんでした。住み始めると、この距離に不便さを感じることに。 たとえば、帰宅してすぐカバンや荷物を置きたいとき。シューズクロークに置くと、翌日の準備をしたいときなど、わざわざ靴を履いてカバンを取りに行かなければなりません。 玄関ホールにカバンが置ける場所を設けたこともありますが、家族全員分のカバンや上着が散乱して、片づけるのもひと手間に。 とくに、子どもが保育園に行きだしてからは荷物も増えて、翌日の準備をキッチンで行うようになりました。 しかし、次第にキッチンのカップボードの上が、着替えやオムツなどの置き場所になっていき、いつも散らかった状態に…。なにより、毎日外に持ち出すバッグをキッチンに置くという行為が、衛生面で気がかりです。 また、シューズクロークの棚には、じかに靴を置いていましたが、当然、砂やホコリまみれに。通路が狭いシューズクロークで、すべての靴を出し、棚を1段ずつ掃除するのはとても大変。