早大3季連続Vへキーマンは…プロ注目最速151キロ通算13勝右腕・伊藤樹 小宮山悟監督「去年のような投球ができれば」/東京六大学
東京六大学で最多48度の優勝を誇る早大は5日、西東京市の自校グラウンドで2025年の練習を開始した。今年は東京六大学野球連盟創設100周年を迎える記念の年。小宮山悟監督(59)は06年秋-07年秋以来となる3季連続優勝のキーマンとしてプロ注目の右腕の名前を挙げた。 【写真】小沢周平主将、東京六大学100周年イヤーで「優勝にふさわしいのは早稲田」 「強いて挙げるなら伊藤樹(たつき)でしょう。去年のような投球が今年もできるのであれば、何とかなるのではと思っています」 この日、ランニングなどを行った伊藤は今年が最終学年。3年生エースとして臨んだ昨年のリーグ戦では春に3勝、秋に6勝を挙げ、連覇の原動力となった。最速は151キロで抜群の制球力が魅力。指揮官は「研究されるでしょうし、去年のような投球でしのげるかと言ったら、そんな簡単ではない。かなり頑張らないといけない」としながらも「我慢強い投手。期待している」と通算13勝の右腕に信頼を寄せた。 伊藤の取材対応はなかったが、小宮山監督は「早稲田が野球界を引っ張ってきた自負がある。何とか優勝したい」。早大のエースナンバー「11」を背負う右腕を中心に、メモリアルシーズンの主役となる。(武田千怜) ■伊藤 樹(いとう・たつき) 2003(平成15)年8月24日生まれ、21歳。秋田県出身。小学4年時に仙南トリプルスターズで野球を始めた。宮城・秀光中では2年時から投手。3年夏に全国大会で準優勝した。宮城・仙台育英高では1年夏の甲子園に背番号18で出場。3年春の選抜は背番号1を背負った。早大では1年春にリーグ戦デビュー。3年時は春夏ともにベストナイン。東京六大学リーグ戦は通算46試合の登板で13勝3敗、防御率1・74。176センチ、78キロ。右投げ右打ち。 ★主将の小沢、東京六大学100周年イヤーで「優勝にふさわしいのは早稲田」 主将を担う内野手の小沢は、東京六大学創設100周年のメモリアルイヤーを迎え「優勝にふさわしいのは早稲田というのを見せられたら」と力を込めた。今年のチームのテーマは「勢い」。4番で捕手の印出や3番の吉納(楽天ドラフト5位)が抜け「いい意味で打つ人が決まっていない。どこの打順からでもつないで、細かいプレーで点を取れるように」と説明。走塁やバントなどの強化を図り、流れが止まらないチームを目指す。