水原希子「生理の話題のようにセルフプレジャーもフランクに話せるといい」その思いに至った経験とは
女性特有の不調や生きづらさにアプローチするフェムケア・フェムテックが世界で大きなうねりとなり、その波が日本にも到達。それに伴い、新たなアイテム・サービスが溢れ、玉石混交状態に。そこで「CREA Due ベストフェムケア 2024」では、知見のある方々の「使ってみて本当によかったアイテム」を大特集。また、女性の体にまつわる最新キーワードも徹底解説。これから先の人生を、より自分らしく生きるためのヒントが詰め込まれた一冊より、一部を抜粋し、掲載します。 【画像】セルフプレジャーについて、自らの考えを語る水原希子さん。 セルフプレジャー&フェムケアアイテムを展開する、「iroha」のアンバサダーを務める水原希子さん。公私での経験や活動を通じて、性について話し合うこと、自分の体と向き合うことの大切さを語ってくれました。
セルフプレジャーを通じて自分の体を深く知れた
(前篇より:セルフプレジャーについて、みんなフランクに話せるようになればいい……)水原さんがそう感じる背景には、セルフプレジャーによって自分の体と向き合い、深く知ることにつながった経験がある。 「性に対する関心が高まるにつれて、自然と、自分で自分を触れるようになったと思います。私はこのポイントが気持ちいいな、じゃあここはどうだろう? と試す中で、自分の体に対しての不安がなくなっていく感覚があったんです。自分で知っておけばパートナーにも伝えられるし、自分で性欲を解消することもできるので。 今の私にとって、セルフプレジャーは“ご褒美”であると同時に、体調のセルフチェックを担う行為でもあります。恋人とのセックスは抱き合っているだけで気持ち良いし幸福感があるから、オーガズムは重視していないんですけど、セルフプレジャーは自分自身を大切にする時間にしたい。 気分は盛り上がっているのにオーガズムに達せない日は、大体ひどく疲れているんですよ。体のSOSだと受け取って、ゆっくり湯船に浸かったり、マッサージを受けたりして、体を労わるようにしています。セルフプレジャーは、オーガズムに達しても、達せなくても、心と体の健康につながる。日常に欠かせない、セルフケアの一つです」 じっくり感じたい時は、指に装着して動かす「iroha petit」。手軽に気持ちよくなりたい時やパートナーと楽しみたい時は、振動のある「iroha mai」。気分や用途によってアイテムを使い分けると言う水原さんに、セルフプレジャー初心者におすすめのアイテムを聞いた。 「振動に抵抗がある人には、『iroha petit』。自分で動かして楽しむものだから、気持ち良いポイント探しに最適です。私はもともと振動するタイプを使っていて、後からこれを試したんですけど、オーラルセックスと似た感覚を得られて衝撃を受けました! 振動するタイプは、直感で可愛いと感じた色や形をおすすめしたいです。見た目に愛着が湧くと、試すハードルが下がるはず。セルフプレジャーを試すことに抵抗を感じてしまうのって、恥ずかしさや罪悪感があるからだと思うんです。もちろん絶対にする必要はないけれど、もし興味関心があるのならば、躊躇する理由はないんじゃないかな。食わず嫌いと同じように、大好きになる可能性があるものを試さないのは、私はもったいないと感じます」