ド軍指揮官 大谷の盟友T・ヘルナンデス残留に喜び「彼が全員を成長させたことを考えれば当然」
ドジャースと3年総額6600万ドル(約104億2800万円)で再契約したテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)が3日(日本時間4日)、本拠ドジャースタジアムで会見に応じた。会見に先立ち、ドジャースから正式に再契約が発表されていた。 T・ヘルナンデスは会見で「お金は問題ではなかった」と話し、またファンのサポートが決断に際し大きかったかについても「大きかった。いつも心に留めてある」と、残留が第一希望だったことを口にするなど、ドジャースとの再契約を喜んだ。 また、ロバーツ監督も会見に出席し、『テオスカー残留の意味』を聞かれると、「チームカルチャーの一部であり、才能のある適切な選手が揃ったら、それを維持する必要がある。それと同時に、気質、才能、勝利への渇望といった基準を理解している選手を新たにチームに加えなければいけない。この冬に行った補強を見れば、その条件が満たされていることがわかる。そしてテオのような選手がいることで、ドジャースの基準は非常に高くなる」と、残留を喜んだ。 さらに指揮官は「(大事なのは)最も才能のある選手を獲得するということだけではない。フィールドでいいプレーするだけではなく、適切な方法で試合に臨まなければならない。そうすることで、周りの選手たちも向上させられるし、チームメイトは責任感を持つようになる。(ドジャースのマイナー組織の)若い選手を見ても、彼らがそれを目指していることがわかる。テオはすべての条件を満たしていた」と、チームに好影響をもたらす存在だと言及した。 そのうえで「ゴマー(ゴームズGM)が言ったように、1年契約で獲得した選手が必ずしもその後の契約延長や複数年契約につながるわけではないが、(テオが)我々のためにしてくれたこと、そして彼が全員を成長させたことを考えれば、(再契約は)当然のことだった」とも話した。 T・ヘルナンデスは昨季は33本塁打、99打点を放つなどして世界一に貢献。本塁打を打った選手にベンチ前でひまわりの種をぶちまける係でもあり、今季も盟友の大谷に投げつける姿が見られそうだ。 ワールドシリーズ(WS)制覇後の優勝報告会では「(ド軍が)僕の夢をかなえてくれた」と男泣きし「ドジャースが最優先だ」と残留を熱望。年俸総額で折り合わず、交渉は一時難航したものの無事にドジャースへの復帰を果たした。