大物新人不作の年? いやいやオレは阪神ですごいルーキーを見つけたでドラフト3位の桐敷拓馬よ【岡田彰布のそらそうよ】
体つきはルーキーではないキレもコントロールもいい
阪神のプルペンで目を奪われたのが桐敷よ。体つき、お尻などは新人とは思えないものやったし、投げ始めたら、これがまたいいんよ。先発でも中継ぎでも使えるけど、首脳陣はまずは開幕までじっくり見ていくやろな[写真=矢野寿明]
もともとウインタースポーツには縁がなかった。だからオリンピックといえば夏季五輪というイメージが強かった。プロ野球選手の「あるある」とオレは思っていた。でも、今回の北京五輪はしっかりと観戦させてもらった。このご時世だ。テレビの前に座って、手に汗握る。やっぱりワールドワイドの争いは迫力満点、興奮する自分がいた。 オレ的にはスピードスケートが印象に残っている。あの女子パシュートです。金メダルを手中に収めていた。残りわずか……。そこで想定外のアクシデントに見舞われた。転倒してフェンスにたたきつけられた高木姉妹の姉の姿……。勝負の世界に生きてきた身として、そのつらさは痛いほど分かる。ただ、これも勝負の中のひとコマ。栄光を求めて4年間、苦しい日々に耐えてきたものが、一瞬にして色を変えた。これが勝負の厳しさか。それを見た。 そんな五輪も終わった。早いもので、これからはプロ野球に話題は移る。キャンプは終盤を迎え、いよいよ実戦に入っていく。さあ、今年はどう変化していくのか。新しい戦力は? 興味は尽きないけど、なんだか新人選手の情報がほとんど伝わってこないのが気になっている。 1年前とは大違いといったところよね。ホンマ、2021年シーズンはルーキー大豊作やった。キャンプの時点で新人の高い評価が続出。実際、阪神では佐藤(佐藤輝明)に中野(中野拓夢)、投手では伊藤(伊藤将司)が開幕一軍の評価を得ていた。他球団では広島の栗林(栗林良吏)、DeNAの牧(牧秀悟)、パ・リーグで楽天・早川(早川隆久)、日本ハムの伊藤(伊藤大海)と、いきなりの活躍が期待されるルーキーが多く出た。 ということは、今年は反動で不作? ここまで情報不足ということで心配してしまうけど・・・
本文:2,177文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール