「不毛なコピペ挨拶」岸田文雄、広島平和記念式典の挨拶が安倍元首相の “丸パクリ” で「もっと自分の言葉で話して」
79回めの原爆の日を迎えた8月6日。岸田文雄首相は、地元・広島市の平和記念公園でおこなわれた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に参列した。総理大臣就任から3度めとなった同式典だが、岸田首相がおこなった挨拶に、“ある問題” が浮かび上がっている。 【写真あり】2019年に挨拶する安倍晋三元首相 「『核兵器のない世界』の実現に向けて努力を積み重ねることが日本の使命だと語った岸田首相は、被爆者への医療や福祉の支援も重要だとし、高齢化が進む被爆者の方々に寄り添い、総合的な援護施策を推進していく決意を表明。 そのうえで、核兵器のない世界と永遠の平和の実現に努力することを誓いました。全体の内容としては、これまでどおりというか、可もなく不可もない内容でしょう」(政治部記者) だが、約6分間の挨拶があまりに “これまでどおり” だという指摘が相次いでいる。とくの冒頭の挨拶が、2019年の同式典で挨拶した故・安倍晋三元首相の文言とそっくりなのだ。 今回、岸田首相は以下のように語った。 「今から79年前の今日、原子爆弾により、十数万ともいわれる貴い命が奪われました。街は焦土と化し、人々の夢や明るい未来が容赦なく奪われました。一命をとりとめた方々にも、筆舌に尽くし難い苦難の日々をもたらしました。 内閣総理大臣として、ここに原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。そして、今なお被爆の後遺症に苦しむ方々に対し、心からのお見舞いを申し上げます」 一方、安倍元首相は、 「今から74年前の今日、原子爆弾により、十数万ともいわれる貴い命が失われました。街は焦土と化し、人々の夢や明るい未来が容赦なく奪われました。一命をとりとめた方々にも、筆舌に尽くし難い苦難の日々をもたらしました。 原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます」 という文言だ。つまり数字を変更し、「内閣総理大臣として、ここに」という一言を付け加えたのみで、ほかは全部 “丸パクリ” だというわけだ。 「過去2回の挨拶の内容を確認してみると、同じ内容にならないように、一部表現を変更しているものの、定型文かのように同じ言葉が繰り返し使用されています。 2023年にも、追悼式の式辞で述べた文言の9割が、一言一句前年の式典で述べた内容と同じだったことを『東京新聞』が報じています」(同前) X上では多くの批判の声があがっている。 《おやっ?コピペか?》 《不毛なコピペ挨拶をする人物は広島も長崎も今後来賓として招待すべきではない》 「岸田首相は、2023年にも広島と長崎でそれぞれ地名を入れ替えただけの挨拶をしていると、批判されたことがあります。たしかに、こうした式典の挨拶は、岸田首相に限らずこれまでも “お決まりの文句” ですませる政治家が多くいます。 ただ、広島は岸田首相の地元です。こと核廃絶について、もっと自分の言葉で語ってほしいと考える有権者が多いのは間違いないでしょう」(前出・政治部記者) 岸田首相に “自分の言葉” があればの話だが……。