<踏み出せ智弁和歌山>選手紹介/6 大林優平投手/矢田真那斗投手 /和歌山
◇仲間へ自ら声かけ 大林優平投手(2年) 「いろんな面のある選手になりたい」。状況に応じてチームを盛り上げたり、歯止めをかけたりできる、そんな選手を目指している。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 新チーム始動後、「ムードメーカーがいない」と感じた。「調子はどう?」「さっきのピッチングよかったよ」など周りに積極的に声をかけ、自分がその役を進んで引き受けた。チームメートの変化に気づき、フォローしていた一つ上の先輩、佐藤樹選手をお手本にした。今では後輩から「大林さんみたいに気づける人になりたい」と言われ、信頼も厚い。 緩急を使う技巧派。打者が嫌がる配球や間の取り方などを研究してきた。仲間への「気づき」は相手打者の心理を読むことにも役立っている。 ◇ピンチ想定し練習 矢田真那斗投手(2年) 近畿大会準々決勝の智弁学園(奈良)戦で先発したが、初回2アウトを奪った後に6失点した。「これぐらいでいける」と気の緩みが出たと自戒する。 「ピンチに気持ちが揺れる」。自分の弱さを見つめ直し、練習でもピンチの場面を想定して、自分を追い込んでいる。 テンポの良い投球が長所。速球派ではないが、制球力と多彩な変化球で勝負する。ピッチング練習にはメリハリをつける。実戦練習では、持ち味の投球のテンポを意識し、どんどん投げ込む。一方、ブルペンでは一球ごとの精度にこだわる。 「昨秋の近畿大会の悔しさを晴らす」。打ち込まれた自分の弱さを克服し、成長した姿を甲子園で見せつける。