飲みすぎにラムネ、ランチはとんかつ…知らないと損する「二日酔い予防の裏技」を栄養士が解説
忘年会に新年会、数か月後には送別会や歓迎会と、多くの「飲み会」が控えるこの時期。とはいえ、飲み会の翌日も仕事で穴が開けられない、ということも珍しくない。 ■【画像あり】すぐに買える!!二日酔いの意外な救世主はコレ 酔いが次の日まで残らない、気分が悪くなることのない方法を押さえておきたいところだが…。 「二日酔いは、お酒を飲む順番やおツマミの種類、当日のランチに気遣うことで、ある程度の対策はできますよ」 そう語るのは、管理栄養士の望月理恵子氏。今回は望月氏の協力のもと、お酒の影響をなるべく長引かせない“裏技”を調査した。 真の二日酔い対策は、飲み会当日のお昼から始まっている。 「おすすめのランチはとんかつ、鰻の蒲焼です。アルコールの分解を助けるたんぱく質やビタミンBを摂取できますし、胃の粘膜を保護する脂質も含まれています。なお、脂質は飲み会後に摂るのは逆効果。アルコールが脂質の分解を妨げてしまいます」(望月氏=以下同) また、飲み会の最中は空腹状態を避けるべし。 「空腹時にはアルコールの吸収が速くなりがち。食事をするとアルコールを分解するときに使われるNADという酵素が増えて悪酔いも防げますよ」 さらに、食事やおツマミの内容としては、アルコールの分解を促進する「たんぱく質」「食物繊維」「タウリン」が豊富に含まれている食材を選ぶと良いという。 「具体的には、枝豆、冷奴、カルパッチョ、お刺身、焼き鳥、卵焼き、チーズでタンパク質を。野菜スティックやごぼうサラダなどで食物繊維を摂ると良いでしょう。また、肝機能を助ける成分であるタウリンは、イカやタコ、貝類に多く含まれています。シメにシジミのお味噌汁を飲んでおくとバッチリです」
■二日酔いになりやすい酒、なりにくい酒
ちなみに、お酒の種類でも二日酔いになりやすいもの、なりにくいものが存在している。 「日本酒、ワイン、ビールなどの“醸造酒”は二日酔いになりやすく、ウォッカ、ジン、ラム、焼酎、泡盛などの“蒸留酒”は二日酔いしにくい特徴があります。しかし、蒸留酒の中でもウイスキー、ブランデー、テキーラ、バーボンは、メタノールが多くなりがちなので二日酔いになりやすく、要注意です」 また、アルコール濃度の調節も翌日の体調の明暗を分ける大きなポイント。 「同じ焼酎でもロックで飲むよりも、ソーダ割りやお茶割りで飲むほうが、アルコール濃度が低くなり酔いにくくなります。また飲む順番は、アルコール度数が低いものから始めること。ただ、 “ちゃんぽん飲み”はおすすめしません」 そして忘れてはならないのは、飲み会終わりの“アフターフォロー”だ。 「二日酔いで苦しい時には、森永のラムネ菓子を食べると治ると渡されたことがあります。ブドウ糖が頭をスッキリさせると聞いていました」(20代女性・会社員) この噂は「二日酔いの軽減」には間違っていないと望月氏は語る。 「アルコール処理にビタミンB1や糖分が消耗され、低血糖状態になった状態では、ラムネによって血糖値が上がるので、二日酔い状態が改善しやすくなります。ただ、二日酔いを軽度に抑えることは可能ですが“二日酔いにならない”わけではありません」 二日酔い自体から逃れるには、“水分をとること”が大切だと続けた。 「お酒と同量のお水やお茶などのノンアルコールを摂取することを心がけましょう。血液中のアルコールの濃度を下げて分解を助けますので、飲酒の途中でも水分をとることは鉄則です」 とはいえ、“裏技”頼りの飲み過ぎにはご注意を。翌日に響かないよう、ほどほどに飲み会の場を楽しみたいところだ。
ピンズバNEWS編集部