漫画展示施設の整備検討、文化庁 海外流出で空洞化を懸念
文化庁の有識者会議は30日、漫画の原画やアニメのセル画といった作成段階の資料を保存・活用する拠点に、国内外の専門家や一般客が観覧できる展示施設も整備するよう求める報告書をまとめた。 拠点は「メディア芸術ナショナルセンター」との仮称で、文化庁は報告書も踏まえて具体策を検討する。展示施設の整備や運営に当たっては、ノウハウがある民間企業と連携したい考えだ。 報告書は、海外で日本の漫画やアニメの資料を保存、活用する動きが進んでおり、このままでは作品や資料の流出により「将来的に文化や産業が空洞化してしまう」と懸念。資料や作品を展示する「顔」としての集客施設などの整備が必要だとした。