解説3か月予報は“平年との比較”なので、11月が「平年並みか高い」見通しとはいえ熱中症が懸念されるような酷暑になることは無いでしょう。ただ紅葉シーズンの11月に関東から西に地域で高温傾向であることは、木々の色づきの時期に影響が出るかもしれません。紅葉の色づきには一定の気温低下が必要なため、見頃はやや遅くなる可能性もあります。 なお雪に関して、一般的に日本海側は冬型の気圧配置となることで日本海から雪雲が流れこみます。反対に太平洋側は南岸低気圧が近づくことで雪が降ります。 12月と1月に関して、気象庁が発表した資料の大気の特徴によると、冬型の気圧配置は強まりやすい一方で低気圧の影響は受けにくいとあるため、降りやすい地域(日本海側)では雪が多く、降りにくい地域(太平洋側)では雪も少ないと見込まれるかもしれません。
コメンテータープロフィール
自然豊かな環境で過ごした少年時代、山に登ると太陽に近づくのに何故寒くなるのだろうと疑問に思ったことがきっかけで気象に興味を持つ。 前職は東京都庁で浸水対策などのインフラ整備業務を中心に携わる中、大雨による気象災害を経験。自然災害が市民の生活に与える大きさを痛感し、2017年に気象予報士の資格を取得。現在はNHK山口の気象キャスターを務める。 山口県は三方を海に囲まれ、地域ごと・季節ごとに天気傾向が大きく異なる。そのため地域に密着したポイント予報を心掛けるとともに、特技の折り紙を交えながら楽しく分かりやすい「折り紙付きの天気予報」を実施中。 趣味は野球・ドライブ・パズル・人狼ゲーム。
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