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山口亮

山口亮

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東京大学先端科学技術研究センター特任助教

報告

補足プーチンの訪朝で注目すべきは、金正恩と何を話すかだけでなく、どこへ行き、何を見るか、どこで記念写真等を撮るかである。平壌を除き、可能性として考えられるのは軍事施設・展覧会、宇宙施設、エネルギー施設、国際交通施設等である。北朝鮮にとって、ロシアとの関係は重要であり、昨年9月に金正恩が訪露した時、訪露団には、軍事計画、作戦司令、軍需工業の三部門の高級幹部が随行したことから、北朝鮮はロシアからの支援を、短・中・長期的な軍事計画に活かそうとしていることがわかる。しかし、朝露は依然として同盟関係ではなく、正式な同盟関係を構築するには、まだ時間がかかると見られる。当面は、お互い打算的に利用する「都合の良い協力関係」が続くと見られるが、今後朝露関係がどの様に発展していくか注視する必要がある。

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コメンテータープロフィール

山口亮

東京大学先端科学技術研究センター特任助教

東京大学先端科学技術研究センター特任助教。長野県佐久市出身。専門は防衛政策、安全保障、国際政治、比較政治、交通政策。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒、同大大学院戦略防衛研究科修士課程修了(豪)、ニューサウスウェールズ大学大学院キャンベラ校人文社会研究科博士号取得(豪)。パシフィックフォーラム研究フェロー(米)、ムハマディア大学マラン校客員講師(尼)、釜山大学校経済通商大学国際学部客員教授(韓)を経て、2021年8月より現職。主著に『Defense Planning and Readiness of North Korea: Armed to Rule』(Routledge, 2021)。

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