見解尖閣諸島の警備の弱点が露呈した。カヌーなどの小型艇は、レーダーで捕捉することは難しい。海上保安庁巡視船に気づかれずに上陸することは可能だということだ。特に夜間であれば、複数者の上陸も危惧される。 魚釣島に上陸した者は、不法出国を目論んだようだが、厳格に調査し背景を明確にして欲しい。 やはり、我が国の固有の領土である尖閣諸島の領土保全のためには、島に常駐しての警備が不可欠である。まずは、警備体制の再構築が求められる。 また、日本の海岸線は広く、警備は難しい。海上保安庁の負荷は増加している。海上保安体制全般の確認も必要だろう。 上陸者は、与那国島から海に出て流され黒潮に乗ったのだろう。魚釣島に上陸できなければ、命を失っていた可能性は高い。海難防止の視点からも尖閣諸島の管理は重要である。
コメンテータープロフィール
東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。
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