見解お亡くなりになられた自衛官のご冥福を祈る。 深夜の事故であるが、自衛隊の対応は早い。 フライレコーダーが回収されたのであれば、事故当時の状況がある程度は判明することだろう。残された行方不明者の無事の救助を祈る。鳥島沖は周辺に有人島も無く、救援拠点の形成が難しいが、自衛隊、海上保安庁など全力で捜索に当たっていることだろう。 鳥島東方は、急激に沈降し数千メートルの水深となる。沈没した場合の機体の捜索は難しい。気象、海象の状況が安定している間に、捜索を進めなければならない。行方不明者の健康も考えると時間との戦いである。 日本の近海に頻繁にロシアや中国などの潜水艦が進入している。世界には南シナ海、紅海、黒海など戦乱状態になっている海域がある。四方を海に囲まれている日本にとって海の安全を守ることは平和維持のために不可欠である。特に忍び寄る潜水艦への警戒は重要だ。
コメンテータープロフィール
東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。
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