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渡辺亮司

渡辺亮司

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米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

報告

見解討論会の勝者はトランプ前大統領、敗者はバイデン大統領であったのは開始直後から顕著であった。 政策議論では、バイデン大統領がトランプ前大統領を勝る回答もあった。だが、有権者が最も注目していたバイデン氏の年齢問題については解消されるどころか、ますます懸念を強める結果となった。 支持率が低迷するバイデン氏は討論会で情勢をリセットし、挽回を望んでいた。だが、今回のバイデン陣営の賭けは「凶」と出た。大統領選まで時間があるものの、討論会後のバイデン氏の支持率はますます低下すること必至。 すでに民主党予備選で過半数の代議員数を獲得しているバイデン氏だが、民主党内では8月下旬開催の党大会で大統領候補を差し替える議論も広がる可能性さえある。1968年のジョンソン元大統領のように支持低迷のバイデン氏が出馬を断念するか、あるいはキャンペーンを継続し支持挽回を狙うか、今後の決断に注目。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 飯塚真紀子

    在米ジャーナリスト

    補足バイデン大統領は中身はあったものの、声が弱々しく言葉に詰まることがあったり、トランプ氏の攻撃に上手く…続きを読む

コメンテータープロフィール

渡辺亮司

米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

慶応義塾大学(総合政策学部)卒業。ハーバード大学ケネディ行政大学院(行政学修士)修了。同大学院卒業時にLucius N. Littauerフェロー賞受賞。松下電器産業(現パナソニック)CIS中近東アフリカ本部、日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部、政治リスク調査会社ユーラシア・グループを経て、2013年より米州住友商事会社。2020年より同社ワシントン事務所調査部長。著書に『米国通商政策リスクと対米投資・貿易』(共著、文眞堂)。コメントは個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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