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渡辺浩志

渡辺浩志

認証済み

ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

報告

見解4月のCPIが市場予想通りの減速を示したことに市場は安堵。株高・債券高・ドル安で反応しました。堅調な景気とインフレ鈍化が両立する軟着陸シナリオが息を吹き返し、市場では年内2回超の利下げが織り込まれています。 FRBのパウエル議長は14日のイベントで、金融引き締め効果を見極めるのに少なくとも3ヶ月のデータが必要と指摘。また、高金利政策を「忍耐強く」続けると強調しました。4・5・6月の3ヶ月分のデータが確認できるのは7月。また「忍耐強く」という表現は、FRBの習わしでは少なくとも2会合は政策金利を維持するとの示唆を含みます。これらを合わせて考えると、6・7月のFOMCは現状維持。この間にデータを精査し、9月にいよいよ利下げ開始となる公算です。

コメンテータープロフィール

渡辺浩志

ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

1974年生まれ。99年に株式会社大和総研へ入社。以降、内閣府、SMBC日興証券株式会社でエコノミスト業務に従事。2017年1月より現職。専門はマクロ経済(国内外の景気、財政・金融政策)と金融市場(株式、債券、コモディティ等)

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