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鶴岡路人

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慶應義塾大学総合政策学部准教授

報告

解説北朝鮮兵が「常に徒歩で移動し、車両も高性能兵器も使用しない」とは、やはり「捨て駒」としてしか扱われていないことを示しているのだろう。それでもロシアとの関係を強化するとともに、兵士に実戦経験を積ませることが利益になると考え、北朝鮮政府は彼らを派遣したのだといえる。ただし、基礎的な訓練すら不足しているようにみえる部隊に、いきなり実戦を経験させたところで、能力向上にどこまで役立つのかは疑問だ。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐藤丙午

    拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

    見解もしこの証言が、北朝鮮兵の実態を明らかにしているのであれば、北朝鮮の歩兵の教本がどのようなものかを知…続きを読む

  • 山口亮

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    東京国際大学国際戦略研究所准教授

    見解北朝鮮が行なっているのは朝鮮人民軍のウクライナ戦争への派遣ではなく、ロシア軍への傭兵の提供だと言える…続きを読む

コメンテータープロフィール

鶴岡路人

慶應義塾大学総合政策学部准教授

専門は国際安全保障、現代欧州政治。慶應義塾大学法学部卒。同大学大学院、米ジョージタウン大学大学院で学び、英ロンドン大学キングス・カレッジ戦争研究学部で博士号(PhD)取得。在ベルギー日本大使館専門調査員(NATO担当)を経て、2009年から2017年まで防衛省防衛研究所教官、主任研究官。その間、防衛省防衛政策局国際政策課部員、英王立防衛安全保障研究所(RUSI)訪問研究員等を務める。2017年から現職。著書に『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書、2023年)、『EU離脱』(ちくま新書、2020年)等。また、2023年から2024年までオーストラリア国立大学(ANU)訪問研究員。

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