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田村勇人

田村勇人

認証済み

弁護士(フラクタル法律事務所代表)

報告

名誉毀損訴訟の争点は、①社会的評価を低下させる内容か②客観的にも主観的にも公益目的か、③真実又は真実と信じても良い証拠があると、④(表現した内容が意見なら)正当な論評の範囲かです。 裁判所は①を認めつつ(名誉毀損になりそうだけど)②があり(でも公益のためだし)、③がある(本当と思っても仕方ない証拠あったよね)、又、意見の部分については②、③とともに④を認め(正当な論評の範囲)、原告敗訴としました。判決のほとんどは③で真実と信じでも良い相当な証拠があるとしているので、裁判所の判断をわかりやすく要約すると、「言ったことは名誉毀損になるけど、公益目的だし言っている内容は本当だと信じて良い証拠があるし、適正な意見の範囲内なので、被告は悪くない」ということになります。

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コメンテータープロフィール

田村勇人

弁護士(フラクタル法律事務所代表)

医療従事者の顧問(医師・歯科医師・獣医師)・芸能事務所・製薬会社顧問・離婚事件・不倫問題・その他助けたい方の事件を主に扱っている弁護士です。テレビ出演も(直撃ライブグッディ、チコちゃん等)。専門は「助けたい人の困りごと」で属人的です。東京都獣医師会、横浜市獣医師会顧問弁護士。

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