記事の前半にある「医師が(妻に)語りかけた『自分の人生を考えたほうがいい』という言葉」の真意は、何十年も続くことになる介護を、妻だからと言ってすべてを負担する必要はない、というところにあったのでしょう。今日で言うところの「介護は(家族がすべてを背負うのではなく)社会全体で担うべき」=「介護の社会化」を語りかけたのだと思います。 そのうえで、妻は介護を積極的に担う道を選んだものの、社会保障制度としての介護サービスや周囲の人の支えを活かしながら暮らし、その結果として「夫を“捨てなかった”」道を歩んでおられます。 介護が必要になった本人も、そしてその家族も、この片山さんご夫婦のようなような生き方があることを知って欲しいと思います。社会的サービスや周囲の人びとに「依存」しているように一見は見えますが、その「依存」によって「自己実現」をし、「自立」的な生活を送っているのです。素晴らしいと思います。
コメンテータープロフィール
1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。
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