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高野龍昭

高野龍昭

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東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

報告

解説今回発表された介護保険料の上位には、大阪市とその近隣の自治体が目立っています(第2位は門真市、第3位は守口市)。 大阪エリアは、生活保護の被保護率も高く、生活困窮者が増加していることに加え、さまざまな社会的孤立に至る固有の課題を抱えており、高齢者の健康問題も取り沙汰されることが多い地域です。こうしたことは、高齢期の要介護リスクを押し上げることになり、介護給付費が増大し、介護保険料が上昇することになります。 高齢期の健康•介護の問題は、こうした社会的要因に左右されることが多いことがさまざまな研究でわかってきています。 したがって、介護保険料が高い地域では、単に医学的•公衆衛生学的な対応で高齢期の要介護リスクを下げようとするのではなく、社会的な要因•問題について、社会福祉•社会保障の側面からも対応していくことが必要です。

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  • 真野俊樹

    医師/中央大学大学院教授/多摩大学大学院MBA特任教授

    解説先ほど、別のヤフーニュースで全国平均6225円と、前年比3.5%増という記事がありました。大阪市はそ…続きを読む

コメンテータープロフィール

高野龍昭

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。

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