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高橋和夫

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

報告

補足レバノンに展開している国連軍がイスラエル軍による攻撃を受けたとして、部隊を派遣している各国が共同で抗議声明を出した。当初は一部のSNS上では、インドが、この声明に署名していないとの情報が流れた。  長年にわたりインドは、パレスチナ解放闘争を支援する立場を国際社会の先頭に立って表明してきた。だが現在のモディ政権下でイスラエルとの関係強化が進んできた。それゆえに声明に署名しなかったのではと推測された。しかし、結局は署名したようだ。さすがに自国の将兵が危険にさらされたからの決断なのか、あるいはSNS上の情報が、そもそも間違っていたのか。いずれにしろ、インドとイスラエルの関係に注目しておきたい。中国が明確にパレスチナ寄りの立場を表明している点とも対比したい。  なおインドにも古代からのユダヤ人のコミュニティがあったが、大半はイスラエルに移住したようだ。最後に、インドでは反ユダヤ主義の歴史はない。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鈴木一人

    東京大学教授/地経学研究所長

    解説イスラエルはこうやって敵を増やしているのだが、そんなことは全く気にせず、自らの脅威となっているヒズボ…続きを読む

コメンテータープロフィール

高橋和夫

国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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