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高口康太

高口康太

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ジャーナリスト、翻訳家

報告

中国は人口当たりのICUの数が日本の3分の1以下と少ないことがネックと言われてきました。しかし、最近、10万人あたり10床に近い水準にまで増強したと発表しています。従来は4床未満とされていました。設備はともかく、医療スタッフをどう確保したかは謎で、本当に稼働できるのかは気になるところですが。また、これまで無症状感染者、濃厚接触者の隔離に使われていた集中隔離施設を、治療施設に改装する方針も発表しています。このように医療設備の拡大を急ピッチで進めていますが、スタッフが確保できるのかが不明ですし、なによりあまりに急な感染拡大には追いつかないでしょう。そうした状況で、中国政府が新たに示しているコロナ対策のスローガンが「自分こそが自分の健康の責任者」、中国国民は自力で身を守ることが求められています。

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コメンテータープロフィール

ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。

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