解説マクロン大統領の発言が波紋を呼んでいるが、仮にフランスが標的になり、攻撃を受ければ、北大西洋条約第五条の集団的自衛権の対象になる可能性がある。ロシアとしては、フランス一国の行動でロシアとの戦いに巻き込まれたくないと思う国がフランスを止めてくれるだろう、という期待をしているのだと思われるが、そもそもフランスが本気で派兵するとロシアからフランス本国に向けて攻撃される可能性すらあるので、フランスもそう簡単に派兵することはできないだろう。お互い、言葉の上ではエスカレートしているが、実際の行動が起きてからエスカレーションが始まるとみておく必要はあるだろう。
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コメンテータープロフィール
専門は国際政治経済学。研究対象は宇宙政策、核不拡散、原子力安全、国際保健ガバナンス、経済安全保障、経済制裁、半導体政策、欧州統合、中東問題(特にイラン)など。宇宙政策委員、国際宇宙アカデミー正会員、日本安全保障貿易学会会長などを兼任。
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