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助川成也

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国士舘大学政経学部教授/泰日工業大学客員教授

報告

補足米価格上昇は、日本のみならず、世界的な趨勢である。気候変動や地政学的なリスクが影響し、主要米生産国の供給が不安定になっている。それはタイも同様。  タイは世界第6位のコメ生産国で、輸出国としては世界第3位。タイ米はインディカ種(長粒種米)である。インディカ種は世界のコメ生産・需要の約8割を占める。  日本では93年の異常気象を受けて、タイ米を緊急輸入した。当時、その独特の香りや食感が、白米文化の日本人の嗜好に合わず、一部から敬遠された。多くが、日本米と同様の調理方法で食べようとしていたことが背景。  実はタイ産ジャスミン米(香り米)は世界的に高い評価を受けており、中でもホムマリという銘柄は、コメの世界的品評会で優勝の常連。インディカ種は、カレー、チャーハン、パエリア他でその香り、食感、味の良さが出る。これを機に、世界水準のタイ産米を使い、色々な米料理に挑戦して欲しい。

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コメンテータープロフィール

助川成也

国士舘大学政経学部教授/泰日工業大学客員教授

専門はタイを中心とした東南アジア経済、FTA等の通商戦略。東アジア共同体評議会有識者議員。1992年よりジェトロ(日本貿易振興機構)勤務。タイ・バンコク事務所主任調査研究員、海外地域戦略主幹(ASEAN)など20年にわたり東南アジア関連業務に従事。2017年に国士舘大学へ。20年に現職。2022年よりタイ・バンコクの泰日工業大学(TNI)の客員教授を兼ねる。九州大学大学院経済学府博士後期課程修了、博士(経済学)

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