解説突然の手術の報道でしたが、整形外科手術というものは救急(交通事故など)で無ければ準備にたくさんの器械やスタッフを要しますので、MRIでの診察の段階で手術をする事は想定されていたのだと推測されます。関節唇損傷の手術は内視鏡(関節鏡)手術です。術後のリハビリテーションのスケジュールは通常は約6か月でスポーツ復帰が多いのですが、左肩関節という事も加味して少し早い復帰になると思われます。関節可動域制限と違和感がしばらく続くのでケアしながらリハビリとアスレチックトレーニングとなります。報道による復帰時期がかなり早い事も驚きましたが、たぶん大谷選手の肩関節まわりのインナーマッスルがMRIで強いことから担当医師は早急復帰が可能だという判断であったと思われます。
コメンテータープロフィール
人工関節移植手術において日本トップレベルの症例数を持ち、日本人に合わせた人工関節の開発にも携わる。従来の半分ほどの切開で人工関節を移植手術法を用い術後の回復を格段に早めることに成功。患者さんの夢に耳を傾けそれに応える人工関節手術、再生医療を行うことを信念としている。元横綱・白鵬関はじめ、プロゴルファー青木功氏、ジャンボ尾崎氏、格闘家武尊氏などの治療・リハビリテーション・トレーニングを行い、深い信頼を得ている。日本人工関節学会評議員 アジア整形外科学会理事 東京都立大学客員教授 米国医療開発ボードメンバー