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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説秋本氏は、自民党を離党してはいるものの、衆議院議員を辞職してはいない。現在も衆議院議員である。 しかも「日本風力開発」の問題が浮上するまでは、岸田内閣において大臣政務官という、大臣、副大臣と共に政策を主導する「政務三役」としてその職にあった。 そうした政策を岸田政権の内部において主導する地位にあった方が、洋上風力汚職のみならず、コロナ給付金の不正受給にまで関与していたという疑いがあるとするならば、国民の政府に対する政治不信はいやがうえにも高まる。 岸田首相は、自らの政権の一翼を担ったこの方に、どういった態度で向き合うのだろうか。政権担当者として、しっかりと政府に対する政治不信を払拭するべく、対応することが望まれる。 この方は岸田政権の信頼を裏切ったのみならず、何よりも選挙区の千葉9区の有権者の氏に投じられた一票に託した思いを裏切ったとしたら、その罪は重い。 今後の展開に注目する必要がある。

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コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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