解説「21世紀のヨーロッパにおける戦争」であるウクライナ戦争において、ヨーロッパ以外のアジアの国家の兵士が、組織的に介入しているという報道である。 これは、このウクライナをめぐる問題における新しい展開であり、場合によってはこの戦争が、軍事同盟ないしは、それに類した国家間の関係を通じて、他の地域へと波及し影響を及ぼす可能性があることは、注目すべきである。 局地戦であると考えられていたものが、他の地域へと波及する大規模な戦争へと発展するという事は、これまでも歴史的にあったことである。その危険性が全くないとは言えない。 そうした歴史から教訓を学ぶ必要がある。
コメンテータープロフィール
日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。