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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説なるほど、こうした3つの案があることは理解できる。が、もう一つの案もある。 第四に、「野党の大連合」ではあるが、その場合に国民民主党の玉木代表を首相に据えるという案である。 そもそも、これまで政権与党に入ってこなかった、そして与党の政策を批判してきた野党であれば、新しい日本政治を作るためには手段を択ばない必要がある。玉木氏はあくまでも政策の実現可能性の高いほうに動くだろう。 立憲民主党の野田代表を首相候補にするというのでは、国民民主党は野党の大連合には入らない可能性が高い。そうなると自民勢力も立憲制力も過半数を得ることが出来ない「ハング・パーラメント(宙づり内閣)」となる可能性が高く、今後の日本政治の不透明さが増す。 ここで一度政権交代を行った、という実績を作ることが、今後の「政権交代可能な日本政治」のためには望ましい、という観点に立てば、このシナリオも検討する必要があるだろう。

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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