Yahoo!ニュース

白鳥浩

白鳥浩

認証済み

法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

イギリスでは二人の閣僚が辞任する事態となった。 今後を考える上で「国内政治」と「国際政治」の二つのレベルのゲームを考える必要があるのかもしれない。 ジョンソン首相の国内における支持率は必ずしも高いものではない。そのことは保守党における首相信任投票や、今回の閣僚の辞任などにも反映されている。 しかしながら、一方、国際政治の上では、アメリカとともに、ウクライナ侵攻に対するロシアへの制裁のヨーロッパにおける旗振り役をジョンソン首相はとってきた経緯がある。そうした中でジョンソン氏は重要な位置を国際政治の上では占めているのである。 これら二つのゲームの結節点に今後のイギリスの首相の位置はあると言えよう。ジョンソン氏でなくとも国際政治の上で同様な役割を果たすものがいるというなら、英国内の行政の長の変化もある可能性はあるかもしれない。そうでなければ続投なのだろうか。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった41

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 遠藤乾

    東京大学大学院法学政治学研究科・法学部

    BBCのインタビューを急遽アレンジしたボリスを見たが、さすがのテフロンくんも謝罪一辺倒でキレがない。…続きを読む

  • 吉田徹

    同志社大学政策学部教授

    ジョンソン首相がその職に相応しいとするイギリスの有権者は2割に留まり、反対に相応しくないとするものは…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

白鳥浩の最近のコメント