BBCのインタビューを急遽アレンジしたボリスを見たが、さすがのテフロンくんも謝罪一辺倒でキレがない。相当追い詰められていると見て良い。 寄宿舎育ちで勝ち抜いた者はプライドと競争力は高いが、裏返すと自分を特別だと思う例外主義を抱え、人にルールを適用してもそれが自分に適用されるという意識が薄い。コロナ禍でロックダウンを強制しつつ自分でパーティーをしている彼のキャラは体系的なもので直しようがない。争点が彼のキャラだから逃れようもない。 今まで色々嘘の上塗りを続け、ウクライナでの戦争で皆の注意が逸れる中、逃げ切ったかもとよぎっていたはずだが、仲間保守党からの大量反旗と今回の中核的な閣僚の抉るような辞任劇で、文字通りの窮地に立つ。
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コメンテータープロフィール
1966年東京生まれ。オックスフォード大学政治学博士(D.Phil)。著書に『統合の終焉』(2013年、読売・吉野作造賞)、Presidency of the European Commission under Jacques Delors: The Politics of Leadership (1998)。全8巻の岩波シリーズ「日本の安全保障」(2014—15)の共同編集代表、朝日新聞論壇委員を経て、毎日新聞や共同通信などでコラムを連載中、外務省政策評価アドヴァイザリーボードメンバー、東アジア市民社会対話「北海道ダイアログ」世話人。
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